大地からできたものは大地に帰す

株式会社アルファ有機では、食品残渣や汚泥といった有機性廃棄物を回収し、肥料へと再生する事業を行っています。収集した廃棄物を発酵・乾燥させることで、環境にやさしい有機質肥料を製造。
こうしてできあがった肥料は、地元の農業や家庭菜園など幅広く活用されています。廃棄物を「資源」へと循環させることで、持続可能な社会づくりに貢献しています。

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肥料ができるまで

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スーパー・コンビニから出る野菜くず、売れ残り食品などの生ごみを集め、汚泥と混ぜ合わせ発酵、熟成を経て、高品質の肥料ができあがるまで。その工程を紹介します。

収集・前処理工程

アルファ有機の肥料は、広島市内のスーパー・コンビニから収集された生ごみや、ペットボトル等を洗浄した際にでてくる汚泥を使用してつくられます。
収集した汚泥の含水量を60~65%に調整し、発酵槽へと送ります。適切な水分バランスを整えることで、微生物が働きやすい環境が生まれます。この工程が、良質な肥料づくりの土台となる大切なステップです。

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一次発酵

発酵槽に投入された汚泥は、好気性条件下で蓄積され、微生物の働きによって発酵が始まります。槽内はおよそ80度前後の高温に保たれ、この熱によって発酵が促進。短期間で黒褐色の良質な堆肥様の生成物が得られます。

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切り返し

発酵の過程で均一性を保つため、重機を使って材料を切り返します。これにより酸素が供給され、発酵がスムーズに進行。発酵ムラを防ぎ、より安定した品質の肥料をつくり出すために欠かせない工程です。

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二次発酵

一次発酵を終えた堆肥は、屋内堆積場で再びエアレーションを行い、二次発酵へ。さらに養生・乾燥の工程を経ることで、より安定し、完熟した肥料となります。ここで肥料としての品質が確かなものになります。

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後処理工程・完成

充分な発酵と乾燥を終えた肥料は、振動フィーダーによる精選を経て、不純物を取り除きます。その後、一つひとつ丁寧に袋詰めされて完成。こうして生ごみから高品質の肥料が出来上がり、農業や家庭菜園に役立てられています。

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